GEO 2026.10.02

PerplexityやChatGPTの検索に自社を出す — AI検索対策で最初にやる3つと、効いたかどうかの確かめ方

PerplexityやChatGPTの検索機能に自社を引用してもらうには、何から手をつければいいのか。最初にやる3つの作業と、引用されたかどうかを毎月同じ手順で確かめる仕組みを、自社でやっている順番のまま書きます。

PerplexityやChatGPTの検索に自社を出す — AI検索対策で最初にやる3つと、効いたかどうかの確かめ方 — AIマーケティング株式会社

「AI検索対策」という言葉を聞く機会が増えました。ここで言うAI検索とは、PerplexityやChatGPTの検索機能のように、質問を文章で入れると、AIがウェブを調べて文章で答え、その根拠にしたページを一緒に示してくれる仕組みのことです。従来の検索のようにリンクの一覧が並ぶのではなく、答えの文章の中に、引用元として数件のサイトが添えられます。

この「引用元」に自社のページが入るかどうか。これがAI検索対策(GEOとも呼ばれます)の中身です。

結論から書きます。最初にやることは3つだけです。

  1. 社名・事業内容・実績の書き方を、自社が出ているすべての場所で一致させる
  2. AI向けの説明ファイル(llms.txt)を置く
  3. 読者がAIに聞きそうな問いに、1ページで答えるまとめページを作る

そのうえで、引用されたかどうかを毎月同じ手順で確かめる仕組みを作ります。対策そのものより、この確かめ方のほうが後から効いてきます。

この記事は、すでに書いた3本の記事の「実務版のまとめ」です。それぞれの細かい手順は各記事に任せ、ここでは順番と、どこまでやれば一区切りかを書きます。

なぜ「書き方の一致」が最初なのか

AIは、ある会社について答えるとき、ネット上に散らばった情報を集めて「同じ会社のこと」として束ねます。このとき、自社サイトと求人サイトと古いプレスリリースで事業内容の書き方が違うと、AIは束ねきれません。束ねきれないと、その会社についての確信が持てず、それらしい一般論で答えを埋めてしまいます。

つまり、記事をたくさん書く前に、土台の情報が食い違っていないかを確かめる必要があります。食い違ったままコンテンツを増やしても、増えるのは食い違いの材料です。

揃えるべき項目と、直す場所の優先順位はAIに自社名を聞くと事業内容が間違っているに手順として書きました。ここでは、一区切りの目安だけ置いておきます。

確認すること一区切りの目安
社名の表記「株式会社」の位置、英字表記が全ページ・全SNSで同じ
事業内容一文で言い切る文言が決まっていて、それをどこでもそのまま使っている
実績の数え方「何を1件と数えるか」が決まっていて、資料ごとに数が変わらない
会社概要ページ上の3つがそのまま載っている

2つ目に llms.txt を置く理由

llms.txt は、AIに向けて「この会社は何者で、どのページに何が書いてあるか」を短くまとめたテキストファイルです。サイトの決まった場所に1枚置きます。

正直に書くと、このファイルがAI検索の引用にどこまで効くのかは、まだはっきりしていません。主要なAIがどれだけ読みにいっているかも、公に確認できる情報は多くありません。それでも2番目に置くのは、手間が小さく、1つ目で決めた「正しい書き方」をそのまま流し込めるからです。1つ目の作業の成果物を、AIが読みやすい形でもう一度置く、という位置づけです。

何を書いて何を書かないか、手で書くと半年で古くなる問題をどう避けたかはllms.txt の書き方にまとめています。

3つ目に「問いに答えるまとめページ」を作る

ここからが、AI検索ならではの作業です。

AI検索は、利用者の質問に答えるためにページを探します。だから引用されやすいのは、その質問にそのまま答えているページです。会社概要やサービス紹介のページは、「この会社は何をしているか」には答えていても、「AIマーケティングを外に頼むとき、何を基準に選べばいいか」のような質問には答えていません。

まとめページを作るときに、私たちが守っていることは次のとおりです。

  • 問いを1ページに1つに絞る。 「選び方」と「料金」と「導入手順」を1ページに詰めると、どの質問にも中途半端な答えになります
  • 最初の段落で答えを言い切る。 AIは答えの部分を切り出して使います。前置きが長いと、切り出す場所がありません
  • 表と箇条書きを使う。 比較や手順は、文章で書くより表のほうが抜き出されやすくなります
  • 時点を書く。 「2026年9月時点」と書いておくと、情報の新しさが伝わります
  • 自社にしかない材料を入れる。 他所の記事をまとめ直しただけのページは、AIがすでに知っている内容です。引用される理由がありません

最後の項目がいちばん大事です。どの問いを選ぶかは、自社が実際に答えられる問いから決めてください。自社が経験していないことを一般論で書いても、引用される見込みは薄いと私たちは考えています。

SEO(従来の検索対策)との関係や、記事の書き方の考え方はSEOとGEOの違いに書きました。ここで1つだけ繰り返すと、AI検索はウェブ検索の結果を参照して答えを作ることが多いので、従来の検索で見つからないページはAIにも見つかりにくくなります。SEOをやめてGEOに乗り換える、という話ではありません。

引用されたかどうかを、仕組みで確かめる

3つの作業をやったら、終わりではありません。効いたかどうかを確かめる手順を、毎月同じ形で回せるようにしておきます。

確かめ方

やることは単純で、AIに実際に聞いて、答えに添えられた引用元を記録するだけです。

  1. 聞く質問を決めて、固定する。 社名で聞く質問(「○○株式会社とは」)と、サービスを探す質問(「AIマーケティングを頼める会社は」)の両方を入れます。毎月同じ質問で聞かないと、変化が見えません
  2. 聞くAIを決めて、固定する。 PerplexityやChatGPTの検索機能など、自社の見込み客が使っていそうなものを選びます
  3. 答えの全文と、引用元のURLをそのまま保存する。 要約しないでください。どのページが引用されたか、されなかったかを後で照合します
  4. 自社ページが引用されたか、別の会社のページか、どこも引用されなかったかを記録する

私たちはこの作業を、手で毎月やるのではなく、決まった日にAIエージェント(決められた手順を自動で実行するAI)に回させています。人は記録を読むだけです。

記録を読むときの注意

自社が関わる別のサイトで、この記録を1回取ったことがあります(2026年7月〜8月。ai-marketing.co.jp はまだ監視の対象に入っていません)。分かったのは次のことです。

  • 引用されたのは、社名や人名で聞かれた質問だけだった
  • 「AI活用 マーケティング 会社」のような、サービスを探す一般的な質問では、引用はゼロだった

1回目の記録なので、増えているか減っているかはまだ言えません。ただ、この結果から読み取れる順番はあります。まず社名で聞かれたときに正しく引用される状態を作り、そのあとで一般的な質問に広げる。 1つ目の作業(書き方の一致)を最初に置いているのは、このためです。

引用率のような割合を最初から目標にするのはおすすめしません。聞く質問を何にするかで、割合はいくらでも変わります。見るべきは、同じ質問に対して、引用元が自社のページに変わったかどうかです。

検索の側の数字も合わせて見る

Googleは、AIを使った検索の回答に自社のページがどれだけ表示されたかを、Search Console(Googleが無料で提供している、自社サイトの検索での見え方を確かめる管理画面)で確認できるようにしています。この設定とレポートの読み方はAI検索に「出る・出ない」を自社で選べるようになったにまとめました。AIに直接聞く記録と、検索側の数字を並べて見ると、どちらか片方だけより判断しやすくなります。

ちなみに、このサイトを公開してから2週間のうちに、chatgpt.com から訪れた人が1件ありました。1件では何も言えませんが、AI経由の訪問はアクセス解析でも記録として残ります。これも毎月の確認に加えておくと、引用の記録と照らし合わせられます。

やらなくていいこと

最初の段階で手を出さなくていいものも書いておきます。

  • AI検索対策をうたうツールの導入。 確かめ方が固まる前にツールを入れても、何を見ればいいのかが分かりません。まずは手で聞いて記録する形で十分です
  • 記事の大量生産。 1つ目の作業が終わる前に記事を増やすと、食い違いの材料が増えます
  • AIごとに別々の対策を考えること。 書き方の一致と、問いに答えるページは、どのAIに対しても同じように効く土台です

まだ言えないこと

  • 直してから、AIの答えが変わるまでにどれくらいかかるのか。私たちはまだ追い切れていません
  • llms.txt がAI検索の引用にどこまで効くのか
  • どのAIが、どの情報源を重く見ているのか。公式サイトが最優先とは限りません

分からないことは推測で埋めず、記録を続けて確かめていきます。

まとめ

  • AI検索対策で最初にやるのは3つ。書き方の一致 → llms.txt → 問いに答えるまとめページの順
  • 書き方が食い違ったまま記事を増やしても、増えるのは食い違いの材料
  • まとめページは1ページに問いを1つ。最初の段落で答えを言い切り、自社にしかない材料を入れる
  • 効いたかどうかは、決めた質問をAIに毎月聞き、引用元をそのまま記録することで確かめる
  • 私たちの記録では、引用は社名で聞かれた質問から始まり、サービスを探す質問ではまだ引用がなかった
  • 割合を目標にせず、同じ質問で引用元が自社に変わったかを見る

細かい手順は、AIに自社名を聞くと事業内容が間違っている、llms.txt の書き方、SEOとGEOの違いにそれぞれ書いています。

毎月の確認を人の手でやるか、AIエージェントに回させるかは、社内の体制で決まります。どの作業をAIに任せ、どこで人が確かめるかを決める材料として、無料レポート『AIエージェント導入の実際』(A4・全11ページ、自己診断シート付き)を用意しています。/report/ から請求できます。


本記事の内容は2026年9月時点のものです。

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